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相馬野馬追祭4

2014-07-27野馬追9.jpg相馬野馬追祭は三つの神社の合同の祭だということは前に書きましたが、その歴史を簡単にご紹介しましょう。

平将門を祖とする相馬家は、千有余年前、今の千葉県北西部において、軍事力として馬を活用することを考え、馬を放牧し、馬を敵に見立てて馬を追い捕える訓練をして、捕えた馬を妙見神社に奉じ、祭礼としたのが始まりだと言われています。その後相馬藩は現在の地に移りましたが、その行事は途絶えることなく、明治以降は藩の行事ではなく、神社の行事として受け継がれて現在に至っています。

土曜日の出陣式、日曜日のお行列、甲冑競馬、神旗争奪戦、そして月曜日には小高神社にて野馬懸(のまがけ)

が行われます。野馬懸は、野馬を捕えて神社に奉納するという神事で、小高神社にとっては最も重要な祭事です。

この馬を神社に奉納するという儀式が、簡略されて全国の神社に広まったのが、今の絵馬なのです。つまり野馬懸が絵馬の発祥の起源です。それが相馬野馬追祭が、国の重要無形文化財に指定されている所以の一つなのです。(九)

2014/07/27   KITASAN