3月30日より放送開始となる2020年度上期のNHKの朝の連続テレビ小説「エール」の影響で、古関裕而及び「エール」関連本が続々と刊行されています。
昨年の11月に日大の刑部芳則先生の評伝「古関裕而」が刊行されたのを皮切りに、12月末には古関裕而の自伝「鐘よ鳴り響け」が集英社文庫で再刊され、2000年に出版された齋藤秀隆先生の「古関裕而物語」も再刊されています。
私が知らなかったところでは、2月中旬に中経の文庫より青山誠著「応援歌作曲の神様 古関裕而」、PHP文庫より長尾剛著「古関裕而 応援歌の神様」という似たようなタイトルの本が刊行されています。
この2冊は、評伝とか伝記というより軽い読み物で、特に長尾剛氏のはフィクションというべきお話で、正確性には欠けますが、ざっと古関裕而の作品と生涯を知るにはいいかも知れません。
そして2月26日には私の、父と母の文通恋愛を描いた小説「君はるか」が集英社より、そしてほぼ同時に朝日新聞出版から五十嵐佳子著の「金子と裕而」が刊行されました。
この2冊は事実に基づいた小説です。五十嵐さんの本は、女性作家らしく、古関裕而の妻金子を主人公にして、女性らしい視点で書かれています。
3月には文春新書で辻田真佐憲著の評伝「古関裕而の昭和史」、宝島社からムック本「古関裕而・金子 その言葉と人生」が出版され、マガジンハウスからもムックが出版予定となっております。
更に朝ドラ関連ではNHK出版からノベライゼーションが出ますし、ほかに子供向けの本や漫画も企画されているようです。
皆さま是非書店で手に取って、お気に入りの本を見つけて下さい。
(2020年3月 九)