皆さんはラジオ歌謡って知っていますか?
知っている方はご年配の方々だと思います。
昭和21年5月から昭和37年3月までの16年間、NHKラジオ第一放送で放送された歌番組です。(NHKテレビの『みんなのうた』は昭和36年に放送開始)
放送された歌は全部で846曲。外国曲も26曲(「かえれソレントへ」「金髪のジェニー」「紅いサラファン」「ああ牧場はみどり」などなど)あります。またこの番組のために作られたオリジナル曲は783曲あります。
この番組から生まれた有名な歌としては、「朝はどこから」「さくら貝の歌」「夏の思い出」「山小屋の灯」「あざみの歌」「雪の降る街を」などがありますが、殆どの歌は忘れ去られようとしています。
当時の一流の作詞家・作曲家が作ったこれらの歌を後世に残そうと、2002年に日本ラジオ歌謡研究会(本部:秋田市、会長:工藤雄一)という会が出来て、全国的に「ラジオ歌謡を歌う会」などの歌会や「ラジオ歌謡祭」などのイベントを行っています。
来る11月9日(木)午後1時半より浦和の埼玉会館小ホールに於いて、第3回埼玉ラジオ歌謡音楽祭という催しが行われ、私九代目が話をします。入場無料ですので、お近くでお暇な方はお出かけ下さい。
それでなぜ私が話をするかというと、ラジオ歌謡のオリジナル783曲の内43曲が古関裕而作曲で、一番多いそうです。
しかし正直言って、ラジオ歌謡の中に古関裕而の有名な曲は、ほとんどありません。かろうじて「三日月娘」が色々な昭和歌謡のCDや楽譜に収録されているくらいです。
ところが、です。日本ラジオ歌謡研究会の工藤会長の労作『思い出のラジオ歌謡選曲集』(全音楽譜出版社刊 写真)の第2集と第3集に”ラジオ歌謡とよく間違えられる歌”というのが合わせ22曲掲載されていて、その内のなんと半分11曲が古関裕而作品なのです。その11曲は「あこがれの郵便馬車」「高原列車はゆく」「長崎の鐘」など古関裕而の代表曲ばかりです。何故こんなにも多くの作品がラジオ歌謡と間違えられるのでしょうか?・・・
ここからが11月9日の私の話の要点ですので、11月9日が終わってから書きます。
早く知りたい方は、11月9日埼玉会館へ是非お出かけ下さい。(九)